家庭で「おが粉(おが屑)」を利用して、きのこ栽培にトライ
きのこ栽培というと「原木」が必須と思いがちですが、実はそうでもありません。現在売られているきのこの大半は、「おが粉と米ぬか」を混ぜた培地(栽培用床)を使用した「菌床栽培(きんしょうさいばい)」でつくられているのです。
これを応用して、家庭で楽しみながらきのこの菌床栽培法を紹介しましょう。
つくりやすい「ひらたけの栽培法」
材料の準備
- 広葉樹か針葉樹のおが粉少量(製材所などで入手)
- 米ぬか
- フタつき密閉ガラス瓶
- おが粉種菌(種菌メーカーから購入)
- たらいなど(倍地を混ぜる)
- 圧力鍋
- 金属スプーン
- 消毒用アルコール
- 脱脂綿
※500ml瓶で栽培する場合、瓶1本につきおが粉400ml、米ぬか130ml、菌種約20mlが必要です。
栽培作業
- おが粉と米ぬかをカップで計って3:1の割合でボウルに入れ、水をすこしずつ加えながらよく混ぜて倍地をつくります(手で握ったとき少し水がにじむくらい)。
- ガラス瓶を軽く床にたたきつけながら培地を瓶の口いっぱいまで詰め、上面を平らにならしてください。
- 箸などで菌種を入れるための穴を瓶底まで開け、瓶の口はきれいにふきとって栓(フタ)をします。付属のキャップの場合、殺菌後に開けやすいようゆるめに閉めます。